ピエール・ユイグ
Pierre Huyghe
ピエール・ユイグは1962年フランス・パリ生まれ。現在はパリとニューヨークを拠点に活動。90年代から、映画の構造を利用してフィクションと現実の関係を探るヴィデオ作品や、美術館、展覧会、近代建築、あるいは著作権や祭事などに潜む制度に注目したプロジェクトを発表。写真、映像、パフォーマンスなど、ジャンルを超えた多彩な作風で知られ、現代美術の領域を拡大する活動が国際的に高い評価を受ける。
第49回ヴェネチア・ビエンナーレ(2001)で審査員賞を受賞し、同年に第1回横浜トリエンナーレに参加。2002年ヒューゴ・ボス賞(グッゲンハイム美術館)受賞。以来ドクメンタ13(ドイツ、2012)、第10回光州ビエンナーレ(韓国、2014)、第5回ミュンスター彫刻プロジェクト(ドイツ、2017)など数々の大規模国際展に参加する。ポンピドゥー・センターを皮切りにケルン、ロサンゼルスへと国際的に巡回した回顧展「Pierre Huyghe」(2013)や、「The Host and The Cloud」(バルセロナ現代美術館、2014)、15年のメトロポリタン美術館(アメリカ)のルーフガーデン・コミッションなど世界各地の著名美術館での個展多数。岡山芸術交流2016では、頭部が蜂の巣で形成された彫刻《未耕作地》を含む3作品を林原美術館で展示した。