¥ 39,600 (税込)
額装済み / 額サイズ:40.0×40.0cm
シートサイズ:39.5×36.2cm
「徳山村考-根をはらむ風」は 形あるものの間を一瞬過ぎ行く変化としての“風”自体が形あるものたちより、より根をはらんだ生き物として感じられた様を描いた作品です。
ダムに沈んだ徳山村の下流に位置する北方町で生まれ、30年以上紆余曲折を重ね続けたダム建設計画のもめごとを見聞きしながら育った林にとって、このダム建設は作家としての在り方を見つめ直す特別な意味を持つ出来事でもありました。
本作品は、徳山ダムとそこにまつわる記憶や文化、人びとの思い、自然のかたちを捉えて表現した銅版画シリーズのひとつです。
「徳山村考」連作の内1点(徳山村考-夜を放つものたち)は国立国際美術館に、全10点は岐阜県美術館に収蔵されています。
<作家コメント>
「故郷の北方町に自分の版画スタジオを作ったとき、最初に取り組んだのがこの徳山ダムについての考察と銅版画連作10点でした。
工房を始めた1995年は本体工事を目前にしていた時でもありました。
創作という道に進んだ自分は、私たちの世代として、何のために何を失くし、誰のためになにを作り残せるのだろうかと思い悩んだ時期でもありました。
水没の日を待つ集落跡を歩き考えながら作り上げた作品たちです。」
徳山村は、岐阜県の揖斐川上流にあった村で、村民はダム建設のため1984年に離村を開始、1987年に藤橋村に編入合併して廃止。
総貯水量日本一の徳山ダムは2008年5月に完成し、旧居住地はダム湖に水没しました。
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取り扱い | ギャルリー東京ユマニテ |
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エディション | 6/60 |
サイズ | 25.4 x 24.9 x cm |
素材 | 銅版 |
商品コード | 1100019257 |
配送までの期間 | 2週間程度 |
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