¥ 253,000 (税込)
岩名は、2020年春からの新型コロナウィルスによる移動の自粛要請のもとで、地元の野山を彷徨い、打ち捨てられた廃屋や文字の消えかかった墓石に、忘却や死について思索に耽ったと言います。過剰な移動がもたらした災禍について、過疎地から世界を想いながら描いた作品です。
世界中で疫病が蔓延してどこにも行けなくなった一年、自分の暮らす集落を幽霊のように歩きはじめた。つい最近までそこにあった朽ちた家は数日の間に潰されて、灰色の砂利を敷いた更地に変わっていた。ここで暮らしていた人を知っていた気がするけれど、今ではもう思い出せない。森のお堂の近くで苔むした丸い石や顔が砕けた野仏に出会った。それらはここで生きただれかの名や家族の記憶を刻んでいたはずだが、過疎の歳月は雨と風と機械によってそのしるしを削っていった。これらの残された光景についての絵を記すことにした。
2021年2月 島ヶ原にて 岩名泰岳
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取り扱い | タグチファインアート |
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サイズ | 60.6 x 45.5 x cm |
素材 | 油彩・キャンバス |
商品コード | 1100007945 |
配送までの期間 | 1週間 |
備考 | 本作品は店頭併売品につき、品切れの場合にはご注文をキャンセルさせて頂く場合がございます。予めご了承ください。 |
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