「うちなる手」シリーズは、手そのものではなく、手に相対する形を模った陶作品です。
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Artist Comment / 池上恵一 Keiichi Ikegami
凝りとは何だろう。
幼いころ、私はよく体調を崩していた。
そんな私を、両親は食養法と思想で支えてくれた。
その経験を通じて、私は病気やストレス、そして「凝り」について考え続けてきた。
元気なときと、そうでないとき。
その違いは、身体の内側の圧力や呼吸のあり方にあるのかもしれない。
親族が旅立つ前、私はその変化を肌で感じた。
それ以来、指圧を通して手で感じたものを、再び手を使ってデッサンに落とし込み、
さらに彫塑へと展開させている。
「生きている」というより、「生かされている」。
生命の力と「凝り」は、いつもセットになっていて、日々あふれ出しているように思う。
私は、その働きをかたちにしたい。
今展「祈り」について
誰かに触れるとき、私は祈るような気持ちで手を動かしている。
ただ“凝り”をほぐすためではない。
私は生命の力とともに生まれるかたちをすくい出し、描くことができるー
それは、喜びと感謝を込めた、祈りでもある。
私という個人を超えた存在が息づくとき、祈りは芸術作品となる。
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取り扱い | ギャラリーノマル |
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サイズ | 20.0 x 13.0 x 9.0 cm |
素材 | ceramic |
商品コード | 1100043597 |
配送までの期間 | 約1週間 |
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