現在、NADiff a/p/a/r/tでは、アーティストのちぇんしげによる「一粒は小棚に逃込む」を開催中です。

ちぇんしげは、1993年台湾の台北生まれ。武蔵野美術大学油絵専攻を卒業後に、同大学院を修了。現在は東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻に在籍中です。2020年の第22回グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞し、その翌年に、グランプリ受賞者個展 ちぇんしげ展「《壽桃》壽レ桃」を開催。直近では、アトレ取手VIVAで行われた展示「ヤギの目はアートの素をひねり出す」（2021年9月19日～10月5日）にも参加しています。

ちぇんしげの作品は、言葉の不確かさや言葉自体への疑いを起点としており、絵画、ミクストメディアによる立体、漫画、映像など、表現方法は多岐にわたります。

今回の展示では、書店から連想した「棚」をキーワードとし、そこから派生した絵画と立体作品を中心に展示販売いたします。ちぇんしげが「棚」から創造する世界をお楽しみください。

今回、私は小棚に逃込んだ一粒を見出しつつ、ゆとりを得ようと試みている。蒐集本意でも博物的でもない。私は過去の不充分さを補いながら未来に向かって今を活きる。multitasking精神を貫き一日を三日のように過ごす前提を強いられ、日々目が覚める。時間があまりにも無さすぎるものの、ゆとりさだけは決して手放したくない。なぜなら、三度以上美味しく味わえる一粒が、ただちに小棚に逃げ込むからだ。

ちぇんしげ

●展示情報