中国人フォトグラファー、レン・ハン(Ren Hang)の作品集。作者はわずか6年間の活動で約90の展覧会が開催され、インターネット上でも熱狂的な支持を集めた。本書は、その作品をキャリア全体にわたって収録するものとしては唯一と言える国際版写真集である。鮮烈で挑発的な写真群は、屋外で裸体となった人々を被写体とし、露出した身体や勃起した性器、複雑に絡み合う人体を通して、ジェンダーの流動性を先取りするとともに、中国のアーティストによる表現の自由をめぐる闘いの最前線を示している。

2017年2月23日に29歳でこの世を去った作者は、異色の反逆者だった。華奢な体格で、内向的な性格、うつ症状にも長く苦しんでいた。しかし、その一方で、中国のアーティストたちによる表現の自由を求める運動の先頭に立つ存在でもあった。作者の理解者だったアイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)と同様、中国国内ではしばしば論争の的となる一方、海外では絶大な支持を集めた。自身は次のように語っている。

自分の作品をタブーだとは思っていません。文化的な文脈や政治的な文脈をあまり意識していないからです。境界を越えようと意図しているわけではなく、ただ自分がやりたいことをやっているだけなのです。

なぜ作品はそれほど議論を呼んだのか。モデル、友人たち、そして晩年にはファンが一糸纏わぬ姿で、しばしば屋外で撮影され、高い木の上や北京の高層建築の屋上といった危険な場所に立ち、積み木のように身体を積み重ね、頭にはタコを載せ、体腔から電話線や花が伸びる。その瞬間に作者の頭に浮かんだイメージとしてそのまま写真となっているからである。作者は、こうした表現に性的な意図はないと繰り返し語っており、最も過激な作品であってもどこか冷静で距離を置いた視線が感じられる。放尿、身体への挿入、そして数多くの勃起した性器を写した写真でさえ、その印象は変わらない。

2013年、『ヴァイスVICE)』誌のインタビューで「作品にはたくさんのペニスが登場しますが、単純にペニスが好きなのですか」と問われると、次のように答えている。「興味があるのはペニスだけではありません。身体のあらゆる器官を、新鮮で鮮やか、そして感情豊かな方法で表現したいのです。」その言葉は事実であったとしても、作品に写る男性器は単に新鮮で鮮やかなだけではなく、非常に大きく写っているものも多く、いったいどこでこうした友人たちと出会ったのかと思わせるほどである。同じインタビューで、「写真を撮るとき、ジェンダーは重要ではありません。私にとって意味を持つのは、セックスをするときだけです。」とも語っており、ジェンダー包摂的な表現の先駆者でもあった。

現在もなお、世界中の若いファンが作者のウェブサイトや「フェイスブック(Facebook)」、「インスタグラム(Instagram)」、「フリッカー(Flickr)」を訪れ続けている。すべてフィルムで撮影されたその写真は、わずか6年間の活動のなかで20回を超える個展と70回以上のグループ展で紹介され、東京、アテネ、パリ、ニューヨーク、コペンハーゲン、フランクフルト、ウィーン、そして北京など世界各地で発表された。また、自ら16冊の写真集を少部数で自費出版しており、現在では1冊600ドルに達する価格で取引されることもある。

本書は、作者の全キャリアを網羅した唯一の国際版モノグラフであり、代表作に加え、男性、女性、北京の風景、そして当時未発表であった数多くの写真を収録している。長年のパートナーであり、本書の表紙にも登場するジアーチー(Jiaqi)とともに、完成した本を初めて手にしたときの作者の喜びを思い返しながら、本書はその記憶を未来へと伝えていく。

英語、フランス語、ドイツ語併記。

※性的な表現が収録されているページが多数ございます。ご購入の際にはあらかじめご了承ください。

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REN HANG

2025

SOLD OUT

中国人フォトグラファー、レン・ハン(Ren Hang)の作品集。作者はわずか6年間の活動で約90の展覧会が開催され、インターネット上でも熱狂的な支持を集めた。本書は、その作品をキャリア全体にわたって収録するものとしては唯一と言える国際版写真集である。鮮烈で挑発的な写真群は、屋外で裸体となった人々を被写体とし、露出した身体や勃起した性器、複雑に絡み合う人体を通して、ジェンダーの流動性を先取りするとともに、中国のアーティストによる表現の自由をめぐる闘いの最前線を示している。

2017年2月23日に29歳でこの世を去った作者は、異色の反逆者だった。華奢な体格で、内向的な性格、うつ症状にも長く苦しんでいた。しかし、その一方で、中国のアーティストたちによる表現の自由を求める運動の先頭に立つ存在でもあった。作者の理解者だったアイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)と同様、中国国内ではしばしば論争の的となる一方、海外では絶大な支持を集めた。自身は次のように語っている。

自分の作品をタブーだとは思っていません。文化的な文脈や政治的な文脈をあまり意識していないからです。境界を越えようと意図しているわけではなく、ただ自分がやりたいことをやっているだけなのです。

なぜ作品はそれほど議論を呼んだのか。モデル、友人たち、そして晩年にはファンが一糸纏わぬ姿で、しばしば屋外で撮影され、高い木の上や北京の高層建築の屋上といった危険な場所に立ち、積み木のように身体を積み重ね、頭にはタコを載せ、体腔から電話線や花が伸びる。その瞬間に作者の頭に浮かんだイメージとしてそのまま写真となっているからである。作者は、こうした表現に性的な意図はないと繰り返し語っており、最も過激な作品であってもどこか冷静で距離を置いた視線が感じられる。放尿、身体への挿入、そして数多くの勃起した性器を写した写真でさえ、その印象は変わらない。

2013年、『ヴァイスVICE)』誌のインタビューで「作品にはたくさんのペニスが登場しますが、単純にペニスが好きなのですか」と問われると、次のように答えている。「興味があるのはペニスだけではありません。身体のあらゆる器官を、新鮮で鮮やか、そして感情豊かな方法で表現したいのです。」その言葉は事実であったとしても、作品に写る男性器は単に新鮮で鮮やかなだけではなく、非常に大きく写っているものも多く、いったいどこでこうした友人たちと出会ったのかと思わせるほどである。同じインタビューで、「写真を撮るとき、ジェンダーは重要ではありません。私にとって意味を持つのは、セックスをするときだけです。」とも語っており、ジェンダー包摂的な表現の先駆者でもあった。

現在もなお、世界中の若いファンが作者のウェブサイトや「フェイスブック(Facebook)」、「インスタグラム(Instagram)」、「フリッカー(Flickr)」を訪れ続けている。すべてフィルムで撮影されたその写真は、わずか6年間の活動のなかで20回を超える個展と70回以上のグループ展で紹介され、東京、アテネ、パリ、ニューヨーク、コペンハーゲン、フランクフルト、ウィーン、そして北京など世界各地で発表された。また、自ら16冊の写真集を少部数で自費出版しており、現在では1冊600ドルに達する価格で取引されることもある。

本書は、作者の全キャリアを網羅した唯一の国際版モノグラフであり、代表作に加え、男性、女性、北京の風景、そして当時未発表であった数多くの写真を収録している。長年のパートナーであり、本書の表紙にも登場するジアーチー(Jiaqi)とともに、完成した本を初めて手にしたときの作者の喜びを思い返しながら、本書はその記憶を未来へと伝えていく。

英語、フランス語、ドイツ語併記。

※性的な表現が収録されているページが多数ございます。ご購入の際にはあらかじめご了承ください。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 30.0 x 22.5 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100057125
出版 TASCHEN
著者 Ren Hang
ISBN 9783836562072
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件