¥ 187,000 (税込)
描かれているのはホウエンエビです。初夏、田んぼに水が入るとどこからともなく賑やかに湧いて出て、泳ぎ回ります。実は大変起源の旧い生き物で、2億年前からほとんど形態を変えていない「生きた化石」なのです。仰向けで泳ぐ不思議な姿にはどことなく旧世界の生き物的な佇まいがあります。一月も経つと、あれほどいたホウエンエビは儚く水の泡と消えてしまいます。その短期間に大急ぎで産卵を行い、卵は田土の中で翌年の初夏まで乾燥に耐えながら眠ります。マキアというのはギガントマキア、ティタノマキアなどギリシア神話に伝わる神代の戦を指す語で、新旧支配者の交代を引き起こすような大戦に付けられます。夕映えきらめく田泥の雲の合間で、無数のホウネンエビが戦っています。
「向山裕展 鳥類・騎行」 (ギャルリー東京ユマニテ、2025年5月12日‐5月24日)出品作品。
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取り扱い | ギャルリー東京ユマニテ |
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サイズ | 53.0 x 53.0 x cm |
素材 | 油彩、キャンバス |
商品コード | 1100043155 |
配送までの期間 | 3週間程度 |
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